手紙を書くこと=文章を書くこと=国語力が上がる!?

今日は、「書く」ことについてのお話です。





ひらがなが書けるようになるのは5歳頃

人は、大体5歳位から文字が書けるようになり、
簡単な文章が書けるようになります。

ベネッセさんの「こどもちゃれんじ」では
年少(3~4歳)でひらがなを覚えることをはじめ、
年中(4~5歳)からひらがなの「書き」を
なぞることからスタートさせています。

年中さんで大事にしたいのは「書くって楽しい!」と
お子さま自身が思えること。「あいうえお」順ではなく、
自分の名前など身近な文字から始める
「ひらがななぞりん」と「書きプログラム」で、
楽しく46文字のひらがなの書きを身につけられます。

こどもちゃれんじ〈すてっぷ〉HPより

身近な例で恐縮ですが、現在5歳になったばかりの息子は、
ようやくなぞらずに書くことができるようになったところです。
(難しいものは見ながら書いてますが)

そして、字が書けるようになったら、やってきましたよ手紙ブーム!


文字を書けるようになったら、まず始めるのは「手紙」

5歳の息子が最初に手紙をもらったのは、3歳の時。
まだ自分でしっかりひらがなを書くことができなった息子は、
私が息子の手をとって一緒に返事を書いていました。

そして年中になり、5歳が近づいたある日、
今まで来た手紙に返事を書くのが精いっぱいだったのが、
自分から「○○君に書く!」と言い出したではありませんか!
うまく書けないのがいやだから、文章は自分で考えて、
(〇〇くんだいすき、とか、いっしょにあそぼう、とか)
文字の見本を母である私に頼んではいましたが。。。
その見本をみながら自分で文章を書いてる姿には
涙が出そうになりました(親バカ)

書くことは楽しいことだと知る幼児期

話が逸れましたが、文字が書けるようになると、
まず最初にやりたいことはやはり
「手紙」なんだなあとつくづく思いました。
先述のこどもちゃれんじでも
年中から「伝え合いプロジェクト」なるものが始まり、
書くのに慣れてきたのひらがなで相手へ気持ちを伝える
楽しさに触れてもらう仕掛けになっています。
(文字を書く楽しさを知ってもらうがメインかもしれませんが)

とにもかくにも、相手へ「書くこと」で気持ちを伝えることを、
文字を学んで比較的すぐに体験することだということが分かります。


新学習指導要領では、言語能力の向上が課題

今の時代、タブレット学習などのIT化が進んでいるとはいえ、
まだまだこの時代はひたすら書かされる時代が続きます。
小学校入学とともに文字の勉強が本格的にスタートし、
小学校中学年ともなれば「書き」はほぼ完成され、
中学生にもなると、字に個性が出て完成されてきます。
ですが、「文章を書く」作業となるとどうでしょう。
勉強量と反比例するように、自由に文章を書く時間は減っていきます。

ですが、2020年からの新学習指導要領の小中学校の国語分野を見ると、

 言葉は,学校という場において子供が行う学習活動を支える重要な役割を果たすものであり,全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となるものです。したがって,言語能力の向上は,学校における学びの質や,教育課程全体における資質・能力の育成の在り方に関わる課題であり,文章で表された情報の的確な理解に課題があると指摘される中,ますます重視していく必要があります。

平成30年度文部科学白書より

とあり、今後の充実に期待したいところであると同時に、
言語能力・国語力の向上が重要課題であることが再認識させられます。

それは、最近は、大学入試だけでなく高校の推薦入試でも
小論文が多く取り入れられるようになっていることからも分かります。

幼児期、書くことを覚えたワクワクはどこへやら、
書くことは義務のように子どもにのしかかっていきます。


「国語力」向上のためにはどうしたらいいのか?

では、そんな「国語力」向上のためにはどうしたらいいのでしょう。
一般的には、

  • 本を読む
  • 会話をたくさんする
  • 専門のワークをやる
  • 語彙力をつける
  • 書く事に慣れる

などといったことが挙げられます。
でも、なかなかそんな時間とるの難しいですよね。
学校行って、宿題やって、習い事や塾へ行って…。
今の子ども達は忙しく、親も忙しい。

そもそも、本を読むのが好きなら、そもそも国語が好きだろうし、
本を読むのが嫌いだからこそ、国語が嫌いな場合が多いのではないでしょうか。

そんな中、おすすめしたいことが2つあります。


①日記をつける。交換日記をする。

1日の終わりにたった1行でもいいから日記を書いてみることです。
まずはその日あったことを箇条書きするところから始めてみても構いません。
でも日記って三日坊主の代名詞ともいえる存在…
かくいう私も続いたためしがありません(オイ)

そこでおススメなのが交換日記をつけることです。
親子でやるのが面白いと思います。
今日あったことや、思ったこと、明日やりたいことなんかを
やはり1行からでいいのでやりとりしてみると面白いと思います。
忙しい毎日ですが、交換日記ですので1日おきにやりとりすれば、
ハードルが下がるのではないでしょうか。


②手紙を書く

宣伝かよーと思われそうですが、やはり手紙を書くことはとてもいいと思います。
日記だと自分だけの世界なので、三日坊主になるし、
書いて終わりになってしまうことも多いと思います。

でも手紙は違います。
相手へ書くのでまず責任があります。程よい緊張感があります。
そして、返事があります。
レタコミュ!でやれば、知らない場所に新しい友達もできます。
思春期で、親と交換日記なんてしてくれない子どもでも、
同じ年ごろの子への手紙なら書いてくれるかもしれません。


手紙を書くわくわくは、文字・文章を書く楽しさを思い出させてくれるかもしれない

幼少期、文字を覚えた頃、相手へ手紙を書いたワクワクは、
歳が上がっても、決して忘れることはないと思います。
また、「書く」ことへの意欲を取り戻してくれるかもしれません。

週に1回でもいい、忙しい毎日から少し離れて手紙を書く。
自分の話を自分の字で言葉で書き綴る。
それを相手へ届ける。
たったそれだけのことですが、
手紙には「書く」楽しさを思い出させてくれるものが、きっとあります。