今日は「手紙チャレンジ」シリーズ第5弾、季節のあいさつ春編です。
※内容は10代向けです。改まった相手や目上の人へ向けたものではありません

春のあいさつって?
①いつ書くのがいい?
春は暑中見舞いのような一般的なお便りの習慣はありませんが、卒業式や入学式など人生の節目にあたる時期でもあり、意外とお手紙を書く機会がある時期です(というか手紙を書くきっかけにはピッタリな時期です)。季節の変わり目にあたる時期でもあるので、その手紙に季節のあいさつを添えてみると、さらに素敵なお便りになるはずです。
それでは「春」という季節について掘り下げていってみましょう。
②一般的な春のあいさつって?
まずは一般的な春の時候のあいさつに使われる言葉を月ごとにいくつか挙げてみました。
- 3月:早春、春寒、春分、解氷 など
- 4月:春風、桜花、温暖、陽春、春暖など
こうみると、やはり3月はまだ暖かかったり寒かったりしながら少しづつ春本番に向かっていく雰囲気を感じ、そして4月は寒さよりも暖かい日が増え、春風が吹く中桜がさいている情景が浮かんでくる言葉が並んでいます。
その感覚を何となく頭に入れつつ、自分なりのあいさつを考えていきましょう。
※改まった手紙には、上記の時候のあいさつに「~の候」などを付けて用います。
詳しくはこちらに少しまとめています。
親しみやすい春のあいさつを考えていきましょう
①春といえば?
まず各月ごとに春のイメージ、書きたい情景を思いつくまま書き出していきましょう。
3月
- 太陽の下は暖かいけど、影に入ると寒い…。
- 朝は寒いけど、昼はぽかぽか!
- 卒業式があった
- 短縮授業が始まった
- 春休みが始まった
- 梅や桃が満開になっているのを見かけた
- たんぽぽがいっぱい咲き始めた
- つくしを見かけた
- 桜のつぼみがふくらんできた
- 開花宣言があった
- 日が長くなってきた
- コートを薄手のものに変えた
- 風が強い日が多くて大変…
- 花粉がヤバい などなど
4月
- 入学式があった
- クラス替えがあった
- 桜が満開になった
- 新しい友達ができた
- なかなか友達ができない…
- 新しい教科書をもらった
- チューリップも満開になった
- 昼間だけじゃなくて、夜も暖かい日が増えた
- 風も暖かくなってきた
- 何か眠い日が多い…
- 花粉症がまだ収まらない
- 新しいことが多くなってきた など
②どんな気持ちか整理してみよう
では思いついたものから、自分の気持ちを書き出してみましょう。
- 暖かくなってきて本当に本当に嬉しい!
- 桜のつぼみがふくらんできてるのを見ると、心が自然とウキウキしてきた…
- 近くの畑に菜の花が咲いているのを見て、沈んだ気持ちが少し明るくなった
- 花粉は本当に困るけど、暖かくなってくれないのも困る~!
- もうすぐ卒業…別れは寂しいけど、これからの新しい出会いも楽しみ!
- 卒業式があった…大好きな先輩が卒業して寂しい~
- 入学式が2週間後に迫ってきて…不安と期待と不安でいっぱいいっぱい…
- 薄着になって身が軽くなると、不思議と心も軽くなる♪
- クラス替えって毎年のことながら緊張する…仲良い子と離れたら悲しい…
- 春ってなんでこんなに眠たいんだろ…暖かい風の中にいるとほんわりとしてしまって…
- 新しいクラスになかなか馴染めない…けど今日は隣の席の子と少し話せた!
- 夜も暖かくなってきて、窓をあけると大好きな沈丁花の香りがして悩みが吹き飛んだ
春は不安な気持ちも増える時期…だからこそまずは「春」のいい所を探してみよう!
ここまで書いてみて、春は不安と期待が入り交じり、暖かくなってウキウキした気持ちと相反するように不安な気持ちが押し寄せてくるとても微妙な時期なんだなあと改めて…
そんないつもより不安でマイナスの気持ちが多く出てきてしまいがちな春。しかし書き出しぐらいは楽しい話題から始めてみると随分印象が変わってきますし、何より自分自身の気持ちも少し明るくなってきます。率直な気持ちはとりあえず置いておいて、「春」という季節の中で自分の好きな所を書いてみると凄く素敵になります。
では、そんなことを頭に置きながら実際にあいさつを書いていってみましょう。

春のあいさつを書いてみよう
では今までのことをふまえて実際に書いていきましょう。書き出しなのでなるべく明るく、そして無理にとはいいませんが、相手への投げかけがあるとより素敵です。
3月
陽ざしが本当に暖かくなってきましたね。日向で猫のように昼寝がしたいとつい妄想してしまいます…。
先日、近所の公園の桜がチラホラと咲いているのを見かけました。入学式の頃には満開になっているといいなあ。○○さんの住んでいる所はどうですか?
いつもの通学路の道がたんぽぽや菜の花で色づいてきました。緑もどんどん濃くなってきて眩しいぐらい。春はやっぱりキラキラしてますね。
卒業式がありました。泣かないでいようと思ったのですが、やはり泣いちゃいました^^;色々な事があったけど、不思議と楽しかったことばかりが思い出されて…不思議ですよね。
先日、春服を買いに行きました。コートを薄手のものに変えたら身も心も軽くなったて、どこかに出かけたくなっちゃいました。○○さんは最近どこかへ出かけましたか??
4月
桜が満開の中、入学式を迎えました。凄く不安だったけど、風に舞い散る桜を見てると心がふっと軽くなって前向きな気持ちになれました。これからいい出会いがあるといいなあ。○○さんは新学期、いかがですか??
暖かくなって本当に嬉しいですね。花粉は辛いけど、寒いのは本当に嫌いなんで素直にとても嬉しいです。今年はお花見は控えた方が良さそうだけど、近所の神社の桜を散歩がてら見に行こうかな。○○さんは何か計画ありますか?
新学期、クラス替え、新しいことばかりで不安ばかりですが、桜が咲いてチューリップが咲いて菜の花が咲いて、そんな明るい景色を見ていると自然と元気づけられる気がします。○○さんは新学期、新しいクラスいかがですか?
夜が冷え込む日も少なくなってきましたね。夜、窓を開けたら沈丁花の香りがして「あー春だなあ~」としみじみしちゃいました。華やかな景色もいいですけど、夜にしっとりと香る沈丁花、なんか好きなんですよね。○○さんは好きな香りとか、ありますか?
先日、新しい教科書を貰いました。新しい教科書やノートの匂いって、なんかいいですよね。やる気もみなぎってくるし…いつまで続くか分からないですが^^;今年は受験生だし、今年の目標は、勉強にしなきゃ!○○さんは新学年の目標ってありますか??

最後に。季節のあいさつを添えるということは。
季節のあいさつを添えることは、その季節の雰囲気をしっかりと感じようという意識が働きます。それはぼんやりとしていれば過ぎ去ってしまうことを、大事に心にとめることができ、それはきっと心を豊かにしてくれることなんじゃないかと思います。
大人になると季節のあいさつ・話をする機会は増えます。そんな時に周りをきちんと見て、変化に気付く習慣があれば、コミュニケーションもスムーズにいくかもしれません。
たかが季節の話かもしれませんが、少しずつでも取り入れてみると、世界が少し変わるかもしれません。