みなさん、親子で共通の趣味って何かありますか?
共通の趣味なんてなくてもいいのかもしれませんが、趣味ではなくても、「共通の楽しめる話題」があることはいいことなのは事実です。
というのも、筆者が思春期反抗期真っ只中の時、縁あって犬を飼うことになりました。それまでギスギスしてバラバラだった家族が犬が来たことで話題が増え、急速に仲良くなった記憶があります。生き物ということもあったのかもしれませんが、犬の成長を報告し合ったり、ペット用品を見に買い物へ行ったり、フードを何にするか相談したりと、もめることもありましたが、共通の「楽しい話題」や、報告し合うことがあると不思議と話しやすい環境になることを実感しました。
このように、何か「共通の話題」、それも「楽しく話せること」があるだけで、親子関係はずいぶん違ったものになるのではないでしょうか。「楽しく話せること」に限定したのは、理由があります。例えば共通の話題は家族で親子なので多いと思います。学校のこと、塾のこと、勉強のこと。それは、話しても何も面白くありません(オイ)。子どもが、子どもと、楽しく話せることが一つでもあるだけで、心を開いて話せるきっかけになります。
では、その「楽しく話せる共通の話題」になることはなんでしょうか。
やはり、「趣味」ではないでしょうか。
そもそも趣味って?
・仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄-デジタル大辞泉
・人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。-Wikipedia
調べてみるとこのように書いてありました。”仕事ではない「楽しい」と思えることを習慣的に行うこと″ が「趣味」の定義といえそうです。
次に、一般的な「趣味」について、レタコミュ!では以下の4つの系統に分けてみました。
- 個人で行うインドア系趣味
「読書」「映画鑑賞」「音楽・楽器」「収集」「手芸」「絵画」「料理」「飼育・栽培」「写真」など - 個人で行うアウトドア(スポーツ)系趣味
「ジョギング」「サイクリング」「釣り」「旅行・見学」「ゴルフ」「水泳」など - 少人数で行うインドア系趣味
「ゲーム(ボードゲーム)」「カラオケ」など - 少人数で行うアウトドア(スポーツ)系趣味
「サッカー」「バドミントン」「テニス」「バスケット」「ダンス」「卓球」など
これを見ていくと、趣味は「個人で行う」ものが多いことが分かります。
少人数で行うものも、個人でもできるものが多数です。
確かに人数がいるものだと、予定を合わせたりするだけで大変で、個人ですきま時間や休みの日に気軽に取り組めるほうが、「習慣的に行うこと」もでき、趣味として最適です。
あとは、インドアかアウトドアか、予算はどうなのか、様々なことを考えてみて、合点がいったらまずはやってみることが大事なのだと思います。
そして「またやってみよう!」そう思えたら、趣味の始まりです。
親子で共通の趣味に最適なものは?
では、どのような趣味が親子で楽しめるものなのでしょうか。
前項の取り組みやすいという点から「個人で行う」趣味に関してみてきたいと思います。
・個人で行うアウトドア系の趣味-取組みやすいけど続きにくい!?
「個人で行うアウトドア系」の趣味の場合、そもそも出かけるが必要があるため、親子で一緒に出掛ける年齢ならばやりやすそうです。
ジョギングやサイクリングなど、一緒に走ったりするだけで楽しめるし、走りやすい場所や、景色のいい場所を探していってみると「旅行」の要素を取り入れることもできそうです。親子で楽しむなら「個人で行うアウトドア系」の趣味が手軽で良さそうです。
ですが、そもそも「外へ出かける」というのはハードルが高く、その日の体調であったり天候にも左右されることが多いため習慣化させるにはそれなりの努力が必要になります。
・個人で行うインドア系の趣味-工夫がいるけど続きやすい!?
一方、「個人で行うインドア系」趣味は少し工夫がいりそうです。
例えば「読書」や「映画鑑賞」なら、お互いにただ気の向くままに読書してもいいですが、同じ本を読み合って感想を述べあったり、ノートにそれぞれ感想をまとめて交換したり、お互いのおススメ本を交換したりと「一緒に楽しむ」工夫をするだけでグッと楽しくなります。「絵画」や「写真」なら、作品をまとめたり、より上手くなるために勉強したり、「旅行」とからめて行うことも可能で、広がりは無限大になります。
そして、毎回出かける必要がなく、「個人」で取り組みやすいので習慣化しやすいのも大きなポイントです。
親子で共通の趣味のポイントをまとめると、
- 一人でも行えるものであること
- 一緒に行うことで楽しさに広がりが出てくるもの
- 季節や天候、体調に左右されないもの
- 屋内でもできること
以上のことが、親子で共通の趣味に最適なものになると言えるのではないでしょうか。
これらのことをふまえ、性格や好きな事、挑戦してみたいこと、そして出来そうなこと続きそうなことは何なのかを考え、二人の共通点から決めていくと、最適な親子で共通の趣味を見つけることができるはずです。
親子で共通の趣味に文通はいかが?
では、前項で少しご紹介した「読書」「映画鑑賞」「絵画」「写真」のほかにどのようなものがよいのでしょうか。
ここでおススメしたいのが文通です。つまり手紙です。
親子で手紙のやりとりをするのもいいし、それぞれ友達に送ってもいいし、文通サービスに登録して見知らぬ誰かと文通を始めてみるのもいいし、どれでもいいと思います。
返事が来ることが殆どなので、習慣化もしやすいです。
手紙を書くって一人だし広がりなんてあるの…?と思うかもしれませんが、文通をするには「手紙を書く」以外にもしなければならないことがあります。
当たり前のことなんですが、やってみると工夫のしどころがたくさんあります。
下記にまとめてみました。
1.レターセットを用意する
文房具店や雑貨店だけでなく、100均やネットにもたくさんのレターセットが販売されています。
観光地にはその土地ならではのレターセットや、美術館や博物館のミュージアムショップでは変わったレターセット、小さな雑貨店ほどあまり見ない作家さんのレターセットが売られていたりするので、旅先や遊びに行った際に探してみるのもいいと思います。また、レターセットは季節の合わせて新しいものがたくさん出てくるので、親子で定期的にチェックしてみるだけでとても楽しい時間になります。また、高校生ぐらいで自分のおこずかいで買うようになると、それぞれ買ったものを交換するのも楽しいかもしれません。
2.何を書くか考えて、書く
「今回はどんなことを書こうかな―」とか「どんなこと書く?」など、詳しい内容は話さなくても、何を書くか話してみる時間を持つことは、そこから色々な話をするきっかけになります。また、文通相手からおススメされた本を一緒に読んだり、季節の挨拶を調べてみたり、一緒に文字の練習をしてみてもいいかもしれません。
また、手紙にはシールを貼ったり、マスキングテープを使ってみたりと工夫をすることもできます。一緒にシールをシェアしてデコレーションしてみるのも楽しいと思います。
3.切手を貼る
普通の切手だけでなく、様々な記念切手が定期的に発売されています。記念切手は季節に合わせたデザインや、日本の風景、キャラクターものなど様々。使うだけでなく、集めるのも趣味としてよさそうです。割高ですがオリジナル切手を作ることもできたり(こちらのサイトです)。記念切手の発売日は特別押印サービスもあったりと、調べてみると意外と奥深い切手の世界…。
便箋の雰囲気に合わせて切手を選んでみたり、逆に切手の雰囲気に合わせて便箋を選んでみても楽しそうです。
4.ポストに出す
完成したらポストに投函します。切手がなかったり料金が心配な場合などは窓口へ行く必要があるかもしれません。前述したように押印サービスを行っている郵便局へもっていくのも楽しそうです(日付は限定されますが…)。また、旅先で出してみるのも素敵です。珍しい場所のポストを探してみるのも楽しいものです。そんな遠くへは行けなくても、同じ町内でもいつもとは違うポストへ散歩がてら行ってみるだけでも、こんな綺麗な花が咲いていたとか、カワイイお店があったとか新しい発見があるかもしれません。
「文通」で充実した親子時間を!
このように、文通をするだけで様々な楽しみが増えてきます。
個人的には、何を書くか話したりすることで、親子の会話が増えるのがいいのなあと思います。子どもから聞き出すのではなく、親が自分が何を書きたいのか話してみると、子どもも自分の話をしやすくなるし、参考にもなります。
また、紙文具は買わなくても見ながら「これカワイイよね!」と話するだけで本当に幸せな気持ちになりますし、旅先のポストに出しに行くだけで楽しい体験になります。
「文通」を通じて親子で色々楽しい話をして、充実した親子時間を過ごしてもらえれば幸いです
文通は初めてで不安…という場合は、
まずは祖父母や友達から始めてみて、慣れてきたら文通サービスを利用するのもいいかもしれません。レタコミュ!なら同年代のお友達が増え、さらに楽しい時間が増えるかも!?