今日は、卒業シーズン目前、文通ではなく手紙の話、「感謝の手紙」のススメです。
感謝の手紙と告白は似ている・・・!?
今までの人生で一度も手紙を書いたことがない人はいないと思います。
ですが、年賀状や友達へ授業中に渡したメモ、家族への連絡、
そういうちょっとした「手紙」が大半なのではないかと思います。
なかなか、本格的な手紙を書くことはなかなかありません。
私自身の人生を振り返ってみても、
文通をしていたので手紙のやりとりこそありますが、
改まった手紙というのはほんの数回です。
そんな数回の中で印象に残っているのは、
一番最初に書いた高校の恩師への手紙です。
1浪した末、県外の大学への進学が決まったある日、
ふと受験することをを勧めてくれた恩師へお礼が言いたくなったのです。
でも卒業してから1年たっているし、訪れるのも電話するのも何だか恥ずかしい。
その当時メールもないし…ということで、手紙を書くことにしたのです。
具体的な内容は覚えていませんが、
まず無事に合格をした報告と、受験にチャレンジしてよかったこと、
「広い世界を見ろ」と背中を押してくれたことへの感謝、
これからもっと頑張りたいということ、
そのようなことを便せん数枚に書いて、
卒業アルバムに書いてある先生の住所へ送付した記憶があります。
(今は住所は載ってないのかもしれませんね…)
先生からの返事はなかったのですが、
(男性でしかも厳格なタイプの先生だったのもあって、期待してませんでしたが)、
あの時、お礼の気持ちを伝えておいてよかったなあと今でもつくづく思います。
今思えば、独りよがりのひどい内容だったと思います。
でも、感謝の気持ちを伝えて、すごくすっきりした気持ちになり、
これで心身ともに高校から卒業できたような気がした記憶があります。
そういう点から、感謝の手紙は好きな子に告白するのとどこか似ています。
言わないと、後悔する。
感謝している気持ちは、相手へ伝える意味がる。
それが感謝の手紙(気持ち)だと思います。
感謝の手紙を書くにあたってのポイント
ここでは、僭越ながら感謝の手紙を書くポイントを書きたいと思います。
相手は先生を想定しています。
レタコミュ!的には、拝啓をつけなきゃいけないとか、
季節の挨拶をいれなきゃいけないとか、
そういう堅苦しいことは必要ないと考えています。(ビジネスは別ですが)
先生への思いが伝わる手紙になればいい、そう思ってまとめました。
(友達や先輩、両親へも応用可能です)
感謝の手紙を書くポイント1~まず何が一番言いたいかを決める
まず、ここです。一番何がいいたいかです。
前述した私の例ですと、「広い世界を見ろ」と背中を押してくれたことへの感謝が、
一番言いたかったことです。
そこのエピソードをいろいろと思い出してみることも、
手紙とは直接関係ないかもしれませんが、書きたいことをまとめるいい時間になります。
感謝の手紙を書くポイント2~まず書き出してみる
そして、ええ~!と思われそうですが、まず書き出してみることです。
間違えてもいいように、本番とは別の紙に書いてみるといいかもしれません。
書き出しが書けると自然と流れができます。
日本人は、結論から書くより、時系列に沿って書くと
読みやすく書きやすい文章となります。
一番書きたいことを書くための序章というイメージでもいいかもしれません。
先生と出会ったときや初めて話をしたときのエピソードがあれば、
そういったのを書くと、楽しい手紙となります。
感謝の手紙を書くポイント3~一番伝えたいことを書く
書き出しが決まったら、一番の山場に取り掛かります。
ここは、一番伝えたいことを書くところですので、丁寧に書きましょう。
そして、その伝えたいことから、自分がどのように思ったのかも書くとよいでしょう。
感謝の手紙を書くポイント~締めを書く
一番伝えたいことを書いたら、締めに入ります。
お礼、感謝の気持ちを盛大に書きましょう。
いつまでもお元気でいてくださいなど、
相手を気遣う言葉を入れるとなおよいと思います。
参考までに例文をご紹介します
先生に初めて会ったのは、高校1年の入学式の日。
教壇の上で威圧的に立っていて、めちゃめちゃ怖かったです。
でも先生は話せば親身になって答えてくれて、とてもうれしかったです。
中でも「広い世界を見ろ」といってくれた言葉は、
私の心の中に澱のように残り、受験勉強の励みとなりました。
おかげで第一志望の大学へ合格し、新しい世界へ飛び出します。
不安もあるけど、先生の言う「広い世界」がどういものか見てこようと思います。
先生と出会えて本当によかったです。
3年間ありがとうございました。
卒業シーズンの今こそ、感謝の手紙を書くチャンス!
なにやらいろいろと書きましたが、
感謝の気持ちがあるのなら、とりあえず手紙を書いてみましょう。
手紙は、後からゆっくりと見返すこともできますし、
言葉では恥ずかしくて言えないことも書けます。
卒業シーズン、今こそ、伝えるべき時です。
後から、後悔しないためにも―。